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書誌詳細

『教行信証』「信巻」の究明 如来回向の欲生心
本多弘之著
A5 488頁 2017.09
978-4-8318-8765-8 法蔵館
税込9,720円
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真宗大谷派2015年夏安居における講義の書籍化。

他力信心の獲得によってもたらされる、凡夫のままで本願の真実に生きるという、宗教世界の内実を具体的に明らかにし、他力念仏の教えに対して広く持たれている「死後に救われる教え」という誤解を、徹底的に払拭する。

真宗大谷派の教学研究を牽引してきた著者が、親鸞が説いた他力信心の真実の意義を現代に蘇らせる待望の論考!

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「親鸞聖人にとっての正定聚とは、選択本願が衆生に呼びかけて、たとい愚かな凡夫であろうとも仏道の正機となることができる道があることの確認であった。しかし、その正定聚は、経典の文字の表層から見るなら、明らかに第十一願、必至滅度の願の成就として、「かの国に生まるれば、皆ことごとく正定の聚に住す(生彼国者皆悉住於正定之聚)」と語られるのであるから、彼土の利益として語られているのである。それを親鸞聖人は、「生彼国者」には「かの国に生まれんとするものは」(『一念多念文意』)という意味が、教主世尊の意図にあるといわれ、願生の位、すなわち現生において獲得できる位であるとされた。それは親鸞聖人自身に、本願に帰して獲得した信念の明証があったからに違いない。それ故にこそ、本願成就の信心の事実が、正定聚であると教えられているのだといい得たのであろうと信ずる」(本文より)

目次:
刊行にあたって
第一章 『教行信証』「信巻」の大綱
第二章 「別序」の課題―「救済」の明証
第三章 「己証」の解明
第四章 極悪深重の衆生と真実信心
第五章 三心一心の問答
第六章 真実信心の特質
第七章 時剋の極促―存在の満足成就
第八章 欲生心成就による正定聚、不退転の機
結び

著者紹介:
本多弘之(ほんだ ひろゆき)
1938年、中国黒龍江省に生まれる。1961年、東京大学農学部林産学科卒業。1966年、大谷大学大学院修了。大谷大学助教授を経て、2001年、親鸞仏教センター所長に就任。真宗大谷派本龍寺住職。2016年より中村元東方研究所講師。1983年、大谷大学を辞任の後、『安田理深選集』(全22巻、文栄堂)の編集責任にあたる。
主な著書に、『親鸞思想の原点――目覚めの原理としての回向』『大無量寿経講義』全3巻、『一念多念文意講讃』『親鸞の名号論――根本言の動態的了解』『増補版親鸞教学――曽我量深から安田理深へ』(以上、法藏館)、『浄土――その解体と再構築』『浄土――その響きと言葉』『浄土――おおいなる場のはたらき』『教行信証』行巻講義1~7(以上、樹心社)、『近代親鸞教学論』『他力救済の大道――清沢満之文集』『親鸞の鉱脈』『静かなる宗教的情熱――師の信を憶念して』(以上、草光舎)など多数。


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最終更新日:
2018/02/19